✅ 1. Work Center(作業区)とは
作業区(Work Center)は、作業が実施される物理的または仮想的な場所・設備を表します。
- 例:溶接ステーション、組立ライン、検査工程、手作業区、ロボットアームなど
- それぞれに「コスト」「処理能力」「待機時間」「作業時間」などを設定できます。
✅ 2. 複数作業区の用途
| 活用パターン | 説明 |
|---|
| シーケンシャル工程 | 製造ルーティングに複数の作業区を順番に並べ、工程の流れを再現する(例:組立 → 検査 → 梱包) |
| 並列作業 | 同じBOMを異なる作業区で並行して処理(例:Aライン、Bラインの2ライン並行生産) |
| キャパシティ分散 | 複数の作業区に割り当てを分けることで、作業負荷を分散しリードタイムを短縮 |
✅ 3. 設定手順(Odoo標準)
🔧 作業区の作成
- 製造 > 設定 > 作業区
- 「新規作成」から複数の作業区を作成
例)Work Center A(組立)、Work Center B(検査)
🛠 ルーティング(工程)の作成
- 製造 > 製品 > ルーティング
- ルーティングにステップを追加し、それぞれに作業区を割り当てる
- ステップ1:
Work Center A(所要時間:10分)
- ステップ2:
Work Center B(所要時間:5分)
🔁 製品のBOMにルーティングを紐づけ
- 製造BOM > 編集 > ルーティングの選択
✅ 4. 実行時の運用
- 製造オーダーを作成すると、指定されたルーティングに従って作業指示(作業オーダー)が各作業区に発行されます。
- 各Work Centerで開始・終了ボタンで時間を記録し、生産実績・所要時間・人件費が記録されます。
- **スケジューラー(計画)**と連動して、各作業区の予定・稼働状況も確認できます。
✅ 5. よくあるユースケース
| 例 | 工程 | 作業区構成 |
|---|
| 製品組立 | 組立 → 検査 → 梱包 | Work Center A → B → C |
| 食品加工 | 原料処理 → 加熱 → 包装 | Cutter → Boiler → Packer |
| 自動車部品 | プレス → 穴あけ → 表面処理 | Press1 → Drill1 → Coater1/2 |
✅ 補足:Odooでの実務活用ヒント
- 作業区ごとのリードタイム差異・負荷状況を把握して、生産ラインのボトルネック分析が可能
- 実稼働時間と計画時間の差を基に作業効率レポートも出力可能
- 労務費やマシンコストの算出に使用され、原価計算に直結
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