✅ 製造オーダーと作業オーダーの関係性
概要
製造オーダー(mrp.production) 作業オーダー(mrp.workorder) 製造する最終製品のオーダー単位 製造の作業ステップごとの指示単位(工程単位) 製造数量、原材料、ロット、完成品を管理 各工程(routing step)の進捗と実績を管理 1つの製造オーダーに対して、複数の作業オーダーが紐づく 製造オーダーに紐づく子レコードとして生成される
製造オーダー(mrp.production) ├─ 作業オーダー(mrp.workorder) ← Routingで定義された各工程分 │ ├─ 工程: 組立 │ ├─ 工程: 検査 │ ├─ 工程: 梱包
✅ 製造オーダー画面のボタンと作業オーダーの関係
🎛️ 製造オーダーの主要ボタン(標準UI)
ボタン名 製造オーダー上の意味 作業オーダーへの影響 すべて生産 (Mark as Done)完了処理(完成品の入庫を一括処理) 作業オーダーのステータスには影響なし。作業工程を無視して完了可能(例外処理用途) 開始 (Start Production)作業工程の開始準備(状態を「In Progress」に変更) 作業オーダーが自動で生成され、ステータスが「Ready」に変更される(工程が実行可能になる) 引当解除 (Unreserve)原材料の引当解除 作業オーダーの直接的な状態には影響なし(ただし、材料がないため進行不能になる可能性あり)
製造オーダー作成(Draft)
↓
材料引当(Reserve Components) ← 自動/手動で引当
↓
「開始」ボタン押下
→ 作業オーダーが作成される(Routingベースで自動生成)
→ 作業オーダーの状態:Ready
↓
作業オーダーで「実行開始」(Start Working)
→ 実際の作業が進行(In Progress)
↓
作業オーダーで「完了」(Mark as Done)
→ 工程単位で完了処理
↓
製造オーダーで「完了」(すべて生産)
→ 全作業オーダーが完了済なら、製造オーダーも自動完了
✅ まとめ:ボタンと作業オーダーの関連性
ボタン名 作業オーダーの影響 コメント 開始 ✅ 作業オーダー生成(Routingの各工程単位) 製造の流れが動き出すトリガー すべて生産 ❌ 作業オーダー無視で製造完了 特殊用途(工程を飛ばしたい時用) 引当解除 ❌ 材料の引当のみ解除 作業オーダーの進行は止まらないが、材料不足でエラーになる可能性
✅ Odooの作業オーダー(mrp.workorder)の基本
📌 作業オーダーとは?
製造オーダー(MO)に基づき、特定の作業ステップを実行するための指示書
製造プロセスの作業ステップ単位の進捗管理 を行う
製造オーダー(mrp.production)が親で、作業オーダーは子にあたる
✅ 管理対象
管理項目 内容 作業内容 製造ラインでの特定の作業(例:組立、検査) 使用する作業センター ワークステーションや設備 作業者 作業を担当する従業員 作業の開始・終了時間 作業の実施記録 ステータス 実行中、完了、キャンセルなど 実績数量 完了した作業の数量(ロット単位) エラー・廃棄数量 不良品やエラー記録
✅ 主要な入力項目(mrp.workorder)
以下、アップロードされたファイルをもとに推測される主要項目:
項目 意味・役割 作業オーダー名 作業オーダーの識別子(自動生成) 製造オーダー 紐づく製造オーダー(親) 作業ステップ 実行する作業内容(mrp.routing.workcenter で定義) 作業センター 実施場所(設備/ライン) 状態(ステータス) draft / ready / in_progress / done / cancelled 実績開始日時 実際の作業開始時刻 実績終了日時 実際の作業終了時刻 作業者 作業を担当した従業員 実績数量 完了した作業数量 廃棄数量 不良品の数量(Optional) 予定開始日時 予定された開始時刻(計画値) 予定終了日時 予定された終了時刻(計画値) 備考・メモ 作業中の特記事項(Optional)
✅ 管理する内容の全体像
製造オーダー(mrp.production) └─ 作業オーダー(mrp.workorder) ├─ 作業ステップ(routing) ├─ 作業センター(設備・ライン) ├─ 作業者 ├─ 実績開始・終了時間 ├─ 実績数量 └─ 廃棄数量
✅ 実際の用途イメージ
作業の「着手・完了」の記録
作業ごとの「実績工数」管理(OEE分析などにも活用)
不良発生や廃棄の数量記録
作業者別の進捗・実績管理
製造全体のリードタイム分析
✅ 解体オーダー(mrp.unbuild)とは?
📌 概要
解体オーダー は、完成品を分解して、構成部品(原材料)に戻すための指示・処理を行うためのオーダーです。
製造オーダー(mrp.production)の逆プロセスであり、例えば以下のシナリオで利用されます:
不良品や返品された製品を解体し、再利用できる部品を回収する
在庫調整の一環で、誤って組み立てた製品を分解する
📊 解体処理の主な流れ
ステップ 処理内容 1️⃣ 対象となる製品(完成品)を選択 2️⃣ 分解後に回収する部品の数量を指定 3️⃣ 解体処理を実行(Validate) 4️⃣ 完成品の在庫が減少し、原材料の在庫が増加
✅ 解体オーダーの主な入力項目(mrp.unbuild)
以下はアップロードいただいたExcelからの推測を含む一般的なフィールド:
項目 内容・役割 製品 解体する完成品(product_id) 数量 解体する完成品の数量(product_qty) ロット/シリアル番号 解体対象のロット/シリアル(lot_id) 元の製造オーダー もしあれば、該当する製造オーダーへの参照(production_id) 原材料の回収 解体で回収される部品の一覧(BOMに基づく) 解体日 解体処理を行った日(date) 状態(ステータス) draft / done(完了) / cancel(キャンセル) 備考(Optional) 特記事項の入力欄
✅ 解体オーダーの利用シーン(イメージ)
シナリオ 具体例 不良品解体 完成品の不良を発見 → 原材料として再利用可能なものを回収 誤組立の分解 誤って組み立てた製品を解体し、部品として戻す 返品処理 返品された商品を解体し、部品単位で再入庫 実験/試作品の分解 テストで組んだ製品を分解し、部品在庫に戻す
✅ まとめ
解体オーダーは「完成品 → 部品」の逆流プロセス を管理するもの
製造オーダーとは逆方向で、原材料を回収・再利用するための仕組み
部品のトレーサビリティや在庫管理に役立つ(ロット/シリアル含む)
標準Odoo(Community版)にも存在するモデル(mrp.unbuild)
✅ 廃棄オーダー(stock.scrap)とは?
📌 概要
廃棄オーダー は、在庫品のうち「破損」「不良」「過剰」「期限切れ」などの理由で、通常の出庫先ではなく「廃棄」として処理するための記録・オーダーです。
在庫から廃棄数量を減算し、物理的には在庫から出庫済、会計的には費用計上 を行うために使用します。
✅ 廃棄オーダーの目的・利用シーン
利用シーン 例 不良品の除却 破損、品質不良、テスト失敗品の廃棄 在庫の調整 誤入庫、棚卸差異の調整、期限切れ 製造過程での不良廃棄 作業中の不良、余剰品の廃棄 会計処理のため 在庫資産から費用への振り替え(会計連携)
✅ 廃棄オーダー(stock.scrap)の入力項目
アップロードいただいたExcelをもとに、一般的な項目は以下の通りです:
項目 内容・役割 製品(Product) 廃棄する商品または原材料 数量(Quantity) 廃棄する数量 ロット/シリアル番号(Lot/Serial) 対象ロットの特定(必要に応じて) ソースロケーション(Source Location) 廃棄前の保管場所(通常の在庫ロケーション) 廃棄ロケーション(Scrap Location) 廃棄先のロケーション(Scrapロケーションに設定) ステータス(Status) draft / done(完了) / cancelled 関連製造オーダー(Linked Production Order) 該当する製造オーダーがある場合 メモ(Notes) 廃棄理由や備考(任意)
✅ 廃棄処理の流れ(Odoo標準)
graph TD
A[在庫商品選択(製品・数量・ロケーション)] --> B[廃棄オーダー作成]
B --> C[Validate(検証・確定)]
C --> D[ソースロケーションの在庫数量を減算]
C --> E[廃棄ロケーションの在庫数量を増加]
C --> F[会計処理(費用計上・資産振替)※必要に応じて]
✅ 廃棄オーダーと他のオーダーの違い
項目 製造オーダー 作業オーダー 解体オーダー 廃棄オーダー 対象 完成品の生産 工程作業単位 完成品の解体 不良品・破損品の除却 出力結果 完成品入庫 作業進捗 部品の再取得 在庫からの削除(マイナス) 在庫への影響 入庫(増加) — 部品が戻る(増加) 在庫減少(削除)
✅ 廃棄オーダーの会計処理(必要に応じて)
廃棄処理時、会計連携が有効ならば:
原価資産 → 費用勘定 への振替仕訳が作成される
例えば:
Dr. 廃棄損失(費用)
Cr. 在庫資産(バランスシート)
✅ まとめ
項目 内容 管理対象 在庫のうち、廃棄が必要なもの 目的 在庫数量の減算・会計処理(必要に応じて) ロケーションの動き 通常のロケーション → 廃棄ロケーション 会計連携 必要に応じて(在庫評価が有効な場合のみ)
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