Odoo 会計 Cash Discounts(早期支払割引)

🔹 Cash Discountsとは?

Cash Discount は、顧客や仕入先が請求書を一定期間内に支払うことで得られる割引です。

  • 例)「10日以内に支払えば2%割引」など
  • 日本語では「早期支払割引」や「現金値引き」とも言われます。

🔹 Odooでの処理の流れ(顧客請求書の例)

① 支払条件(Payment Terms)に割引条件を定義

  1. 会計 → 設定 → 支払条件
  2. 新規作成または既存条件を編集
  3. 割引行を追加:
    • 例:10日以内の支払いで2%割引 → 10日後:98%(残りの2%は割引)
    • 続けて通常支払期日(例:30日後:100%)を定義

② 請求書に支払条件を適用

  • 見積 → セールスオーダー → 請求書作成時に、支払条件を自動・または手動で適用
  • 支払条件に基づいて、支払い期日が複数表示されます(割引期限と通常期限)

③ 支払い登録

  • 顧客が早期に支払った場合:
    • **Register Payment(支払登録)**で割引後の金額を入力
    • 自動で割引分の仕訳を生成
    • 割引差額は設定された**割引差益(Discount Gain)**勘定に記録

④ 勘定の設定(必須)

割引に使う勘定を以下に設定します:

  • 会計 → 設定 → 会計科目
    • 割引差益(例:425000 割引差益)
    • 割引差損(例:510200 割引差損)

または、

  • 会計 → 設定 → 現金割引の設定(Cash Discount Setting) が表示されるバージョンもあります

🔹 仕入先請求書(Vendor Bill)の場合

  • 支払い時に早期支払いした場合:
    • Register Paymentで支払額を割引後に調整
    • 差額が割引差損勘定に記録されます

🔹 会計仕訳の例(顧客請求書、税込100,000円、2%割引):

勘定科目借方貸方
銀行98,000
割引差益2,000
売掛金100,000

🔹 ポイント

ポイント説明
支払条件に依存請求書ごとに適用するには、支払条件で定義が必要
自動仕訳対応支払い時に正確に入力すれば自動で差額仕訳される
差益/差損の勘定設定が必要勘定科目が未設定だとエラーになることも


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