Odooで クレジットノート(Credit Note)を発行する方法について、以下の通り手順を説明します。これは、すでに発行した請求書に対して返品や値引きなどの理由で金額を取り消す/減額する場合に使用します。
✅ クレジットノート発行手順(Odoo v15以降想定)
1. 請求書を開く
- メニュー: 会計(Invoicing) > 顧客 > 請求書(Customer Invoices)
- 該当の請求書(ステータス:送信済み or 支払待ち)を選択
2. [クレジットノートを作成(Issue Credit Note)] をクリック
- 請求書画面の上部にあるボタン
Actionメニュー内に「クレジットノートを作成」または「Credit Note」が表示されます。
3. クレジットノート作成ウィザードで以下を選択
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 返品の理由(Reason) | 例:「返品のため」などを入力 |
| クレジットノートの種類 (選ぶわけではなく、返品された結果) | 以下から選択: – 全額クレジット(Full Refund) – 部分クレジット(Partial Refund) – 修正して新規請求書(Full Refund and New Draft Invoice) →「逆仕訳して請求書を作成」 |
| 日付 | デフォルトで当日になりますが、変更可 |
| 返品数量 | 部分返品の場合は数を指定(プロダクトが複数行ある場合) |
4. [確認] をクリックすると、ドラフトのクレジットノートが生成される
- 新しい伝票として 「請求書」形式のマイナス仕訳 が作られます。
- ステータスは「ドラフト」になっているので、内容を確認後、**確認(Validate)**をクリックします。
5. 登録後は仕訳が自動で生成される
- 通常の請求書と同様に、売掛金のマイナス仕訳が自動で作られます。
- 元請求書との 照合(Reconcile) も行われ、残高が調整されます。
🔁 補足:返品された商品がある場合(在庫連動)
- 販売モジュールを利用している場合
- クレジットノート発行と同時に「返品(Return)」も促される
- 在庫も元に戻す(Reverse Logistics)
💡 ポイント
| 注意点 | 説明 |
|---|---|
| 請求書が「ドラフト」の状態ではクレジットノート発行不可 | 一度「確認済」にする必要あり |
| 会計処理としては仕訳帳に逆仕訳が発生 | 売上マイナス/売掛金マイナス など |
| 顧客からの返品や値引き処理などに最適 | 実務に沿った正しい帳簿管理が可能 |
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