Odoo Sale

見積（draft）
├─> 見積送付（sent）
│ └─> 確認（sale）─> 出荷・請求書作成
│ ├─> 請求書送付（posted）
│ │ └─> 支払い（in_payment / paid）
└─> キャンセル（cancel）

✅ Odooセールスモジュールの業務フローまとめ

📘 ステージ分類（画面上の表記）と内部ステータス（sale.order.state）

ステージ（UI表示）	内部ステータス	説明
見積	draft	下書き状態の見積。顧客にまだ送っていない
見積提出済み	sent	メール送信・印刷後。顧客に提出済み
販売オーダ（確認済み）	sale	顧客が受け入れ、注文確定された状態
請求書作成済（未請求）	sale	請求書がドラフトとして作成されているがまだ送っていない
請求書送付済・支払待ち	sale + 請求書状態 = posted	顧客に請求書送信済みで、支払い待ち
支払済み（または一部）	sale + 請求書状態 = in_payment / paid	請求が支払われた状態
キャンセル	cancel	見積・注文が取り消された状態

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🧩 状態ごとの入力・操作内容とボタン機能（文章形式）

1. 【見積】draft

• 入力項目：
  • 顧客名、商品、数量、価格、税、納期、支払条件など
• 操作可能なボタン：
  • 「見積送信」→ action_quotation_send()：メール送信と印刷
  • 「確認」→ action_confirm()：注文確定、販売オーダへ
  • 「キャンセル」→ action_cancel()：キャンセル処理
• 備考：いつでも編集可能。販売オーダとして確定する前の状態。

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2. 【見積提出済み】sent

• 特徴：見積が顧客に送信された後の状態（UI上で表示）
• 操作可能なボタン：
  • 「確認」→ 顧客が注文を承諾した想定でオーダに移行
  • 「キャンセル」
• 備考：stateは変わらないが、履歴として重要

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3. 【販売オーダー】sale

• 状態変化：action_confirm()により sale に変わる
• 自動で発生：
  • stock.picking（出荷オーダ）の作成
  • procurementのトリガー（在庫がなければ仕入）
• 操作可能なボタン：
  • 「出荷」：pickingへの遷移
  • 「請求書作成」：account.move のドラフト請求書作成
• 備考：この状態から在庫・会計処理が開始される

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4. 【請求書作成済み】sale + 請求書 state=draft

• 機能：
  • 請求書はドラフト（未投稿）状態で作成される
• 操作可能なボタン：
  • 「確認・送信」：請求書を投稿（posted）状態へ
• 備考：まだ支払いはされていない

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5. 【請求書送付済み・支払待ち】請求書 state=posted

• 操作可能なボタン（請求書画面）：
  • 「支払い登録」：支払いレコード作成（in_payment）
• 備考：未収金状態。顧客の支払いを待つフェーズ

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6. 【支払済み】請求書 state=paid または in_payment

• 状態：請求金額に対して支払い登録が完了した状態
• 備考：販売プロセスが完了（会計処理も終了）

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7. 【キャンセル】cancel

• どの状態でもキャンセルは可能（ただし制限あり）
• 備考：
  • 出荷済み・請求済みの場合は、返品や返金が必要
  • 元の注文内容を保持したまま複製可能

✅ モデルと処理の連携概要

機能	モデル	関連
見積/販売注文	sale.order	メインの販売ドキュメント
出荷指示	stock.picking	sale.order → 出荷連携
請求書	account.move	sale.order から生成
支払い記録	account.payment	account.move に関連

マーメイド

stateDiagram
  direction LR
  [*] --> draft:新規見積作成
  draft --> sent:見積送信
  sent --> sale:注文を確認
  draft --> sale:注文を確認
  sale --> invoice_draft:請求書作成
  invoice_draft --> invoice_posted:請求書送付
  invoice_posted --> in_payment:支払登録
  in_payment --> paid:支払完了
  draft --> cancel
  sent --> cancel
  sale --> cancel
  invoice_draft --> cancel
  invoice_posted --> cancel
  cancel --> [*]
  paid --> [*]
  note right of draft 
  状態：見積（draft）
      - 入力：顧客、商品、数量、価格など
      - 操作：見積送信、確認、キャンセル
  end note
  note right of sent 
  状態：見積提出済み（sent）
      - 操作：確認、キャンセル
  end note
  note right of sale 
  状態：販売オーダ（sale）
      - 自動：出荷指示作成
      - 操作：出荷、請求書作成、キャンセル
  end note
  note right of invoice_draft 
  状態：請求書ドラフト
      - 操作：請求書送信・投稿
  end note
  note right of invoice_posted 
  状態：請求書送付済み
      - 操作：支払登録
  end note
  note right of paid 
  状態：支払済み
      - 完了済みの販売プロセス
  end note
  note right of cancel 
  状態：キャンセル
      - どの段階でも可能
      - 元に戻せない（複製推奨）
  end note

「販売見積から確定・出荷まで行い、未請求タブに表示される」流れを体験すること

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🧩 操作シナリオ：見積作成 → 確定 → 出荷 → 未請求に表示

🪧 事前準備：商品設定を確認（納品ベースの請求）

1. [販売] > [商品] メニューにアクセス
2. 対象の商品を開く（または新規作成）
3. 「販売」タブで以下を設定：
   • 請求ポリシー（Invoicing Policy）：
     🔘 納品済数量に基づいて請求する（Based on delivered quantities）
4. 保存

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📘 ステップ1：見積作成

1. [販売] > [見積] > 新規作成
2. 以下を入力：
   • 顧客：テスト用の顧客
   • 商品：先ほどの納品ベースの商品
   • 数量：例として「3個」
3. 保存

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📩 ステップ2：見積を送信して確定

1. 「見積送信」ボタン（任意）
2. 「確認（Confirm）」ボタンをクリック
   → 状態が sale に変わる
   → Odooが 出荷指示（delivery order） を自動で作成

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📦 ステップ3：出荷処理

1. 販売オーダー画面内「出荷」ボタンをクリック（またはリンク）
2. stock.picking 画面に遷移
3. 実際の数量を確認（例：3個）
4. 「検証（Validate）」ボタンを押して納品を完了させる
   → sale.order.line.invoice_status が to invoice に更新される

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💰 ステップ4：未請求セクションに表示される

1. [販売] > [注文] > [未請求] メニューに移動
2. 「請求対象オーダー」のドロップダウンを選択
3. 先ほどのオーダーが表示されているはずです

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✅ 補足：ここでできる操作

• 「オーダーごとに請求」：個別に請求書を作成
• 「まとめて請求書を作成」：複数のオーダーを一括で請求書に変換
• この処理により、account.move（請求書）がドラフトで作成される