Odoo Purchase

Mermaid.js(stateDiagram)完全版


stateDiagram-v2
[*] --> draft : 新規作成

draft --> sent : Emailで送信
sent --> to_approve : 承認ルールが適用された場合
sent --> purchase : 注文の確認
to_approve --> purchase : 承認実行
purchase --> done : 入荷完了
draft --> cancel : キャンセル
sent --> cancel : キャンセル
to_approve --> cancel : キャンセル
purchase --> cancel : キャンセル
cancel --> [*]
done --> [*]

note right of draft
    【見積依頼(draft)】
    入力項目:
    - 仕入先、商品、数量、価格
    利用可能ボタン:
    - Emailで送信
    - 注文を確認
    - キャンセル
end note

note right of sent
    【見積依頼送付済み(sent)】
    利用可能ボタン:
    - 注文を確認
    - キャンセル
end note

note right of to_approve
    【承認待ち(to_approve)】
    利用可能ボタン:
    - 承認
    - キャンセル
end note

note right of purchase
    【購買オーダ(purchase)】
    利用可能ボタン:
    - 入荷(受領)
    - 請求書作成
    - キャンセル
end note

note right of done
    【完了(done)】
    備考:
    - 入荷および請求済
end note

note right of cancel
    【キャンセル(cancel)】
    備考:
    - 処理中止。再開不可
end note

🔍 各ノードの補足

状態表示名(画面)補足
draft見積依頼初期状態。入力・編集が可能
sent見積依頼送付済みメール送信済み。ステータスが変更される
to_approve見積依頼送付済み承認が必要な条件を満たすと移行
purchase購買オーダ注文確定。入荷・請求が可能になる
done購買オーダ入荷完了。受領済状態
cancelキャンセル済処理終了。再編集不可

✅ 1. 「メモを記録」ボタン(Log note)

💬 目的:

  • **内部メモ(社内向け)**を記録するための機能
  • 顧客や仕入先には通知されず、社内だけで共有される

📝 特徴:

  • チャターボックス(Chatter)に**「メモ」種別**で記録される
  • 通常の「メッセージ送信」(メール)とは区別される
  • 承認・作業履歴・指示・連絡などのログに使う
  • 投稿者・日時が記録され、履歴に残る

📌 用途例:

  • 「このRFQは先方から電話で確認済」
  • 「価格の修正を依頼中」など

✅ 2. 「活動をスケジュール」ボタン(Schedule Activity)

📅 目的:

  • 特定のアクションのリマインダーやToDo(予定)を残す機能

📝 特徴:

  • モデルに紐づく「活動(mail.activity)」レコードとして保存
  • 担当者・予定日・種類(電話・メール・会議など)を指定できる
  • 期限が近づくと通知される(Odooの通知バーに表示される)
  • 活動の履歴もチャターに残る

📌 用途例:

  • 「3日後に仕入先に見積のフォローをする」
  • 「請求書の送付を来週実行」など

✅ 違いまとめ表

機能メモを記録活動をスケジュール
通知対象内部のみ(顧客に非公開)担当者にリマインダー通知
表示場所チャター(Log note)チャター + アクティビティバー
用途状況記録、連絡、指示ToDo、追跡、次のアクション
期限なし指定可
担当者指定できないできる

✅ 補足:どこに保存される?

項目モデル
メモmail.messagemessage_type='comment'
活動mail.activity(関連モデルにMany2oneで紐づく)

🚀 活用ポイント

  • メモは履歴として残したいが誰にも通知したくないときに便利(特に社内用)
  • 活動はリマインドやアクション管理に最適で、営業・購買のフォロー管理にも有効

🔷 Odoo購買管理における見積依頼~購買オーダの業務フロー(文章版)

1. 見積依頼(状態:draft

Odooで見積依頼を新規作成すると、状態は draft(下書き)になります。この段階では以下の入力や操作が可能です。

  • 入力可能な項目
    • 仕入先
    • 注文日
    • 商品、数量、単価、税、通貨
  • 使用可能なボタン
    • 「Emailで送信」:仕入先にRFQをメール送信します(action_rfq_send)。
    • 「注文を確認」:このまま発注として確定する場合に使用します(button_confirm)。
    • 「キャンセル」:RFQ全体を無効にします(button_cancel)。

2. 見積依頼送付済み(状態:sent

「Emailで送信」を実行すると、状態は sent に変わります。この段階では以下の機能が利用できます。

  • 使用可能なボタン
    • 「注文を確認」:発注を確定し、在庫や会計処理に連携します。
    • 「キャンセル」:見積依頼を取り消します。

また、承認ルールが設定されている場合、この後 to_approve という状態に遷移します。


3. 承認待ち(状態:to_approve

発注金額などが特定の閾値を超えると、見積依頼は「承認待ち」の状態になります。この状態では次の操作が可能です。

  • 使用可能なボタン
    • 「承認」:承認権限を持つユーザーが実行し、状態を purchase に進めます。
    • 「キャンセル」:承認を待たずに破棄することも可能です。

4. 購買オーダ(状態:purchase

注文が確認されると、状態は purchase(発注済み)に変わり、Odooは自動的に以下の処理を行います。

  • 使用可能なボタン
    • 「入荷(受領)」:関連する在庫入荷伝票(stock.picking)を確認・処理します。
    • 「請求書作成」:発注内容に基づき仕入請求書(account.move)を作成します。
    • 「キャンセル」:状況に応じて処理を停止します。

5. 完了(状態:done

発注された商品がすべて入荷され、関連伝票が完了すると、状態は done になります。これにより、購買プロセスは正常に完了したことを意味します。

  • この段階では、データの修正や操作は制限されます。
  • 請求書や会計伝票も処理済みの状態になっていることが多いです。

6. キャンセル(状態:cancel

任意のタイミングでキャンセル操作を実行すると、状態は cancel になります。

  • この状態では購買プロセスは中止され、発注は無効になります。
  • 元に戻すことはできないため、再開したい場合は複製して新しい見積依頼を作成する必要があります。

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